暗号資産のプレゼント詐欺は、最も一般的な暗号資産詐欺の1つです。これはYoutubeやTwitterなどの代表的なソーシャルメディアによく見られるもので、詐欺師に暗号資産を送るように仕向けるソーシャルエンジニアリング攻撃の一種です。
具体的にはどのような詐欺ですか?
詐欺師は、著名人や有名企業の名前を詐称して、暗号資産をプレゼントしたいと伝えてきます。暗号資産の受け取りを希望する場合、まず詐欺師が伝えるアドレスに一定の暗号資産を送ることを要求されます。多くの場合、送られた額の2倍を戻すことを約束されます。
詐欺師の目的は、あなたに大きなチャンスを逃すことになると思わせて、誤った決断を急がせることです。詐欺師は「10,000 BTC をプレゼント」など、暗号資産の正確な額を指定し、偽アカウントを使ってコメントを残し、他の人々が実際に暗号資産を受け取っているように見せかけます。人々は機会を失うことを危惧するあまり、プレゼントが本物かどうかを考える前に、競って詐欺師たちに暗号資産を送ってしまうという流れです。
Twitter、YouTube 上での偽プレゼント
Twitterには、青い認証済みチェックマークが付き、あたかも正規のアカウントのように見える、偽のプレゼント用アカウントもあります。ボットがツイートに返信し、プレゼントが本物であり、無料で暗号資産を受け取ったと主張する場合もあります。Youtubeでは、著名人や企業の代表者が暗号資産とは無関係のことを話しているストリーミング動画がよく流れます。そして、そのコメント欄は、プレゼントを受け取ったと主張するボットで溢れていたりします。しかし、これらはすべて、そのプレゼントが本物であるという社会的な認知を得るための戦術です。
自分自身を守る方法
ほとんどすべての暗号資産のプレゼントは詐欺です。これらはすべて、他人になりすまし、暗号資産をプレゼントするという名目で、それより少ない額の暗号資産を事前に送るように要求するというパターンで行われます。自ら学び、この種の暗号資産詐欺を特定できるようになることが、自分自身を守る最善の方法です。
「プレゼント」用のアドレスに送られた暗号資産は、二度と戻ってきません。暗号資産の取引は不可逆的であり、取り戻す方法がないのです。そのためこの詐欺は非常に効果的で、頻繁に繰り返されています。
あまりにもうまい話には、落とし穴があるものです。暗号資産を送信する場合は何度も確認してください。インシデントを報告する必要がある場合、またはこの種の詐欺被害にあった場合は、support@kraken.com でサポート要求を送信してください。
詐欺について報告および学習するための追加リソース:
- https://www.ssa.gov/scam/
- https://www.aarp.org/money/scams-fraud/info-2020/cryptocurrency-investments.html
- https://www.ftc.gov/imposter
- https://ic3.gov/
- https://www.consumer.ftc.gov/articles/what-know-about-cryptocurrency
- https://www.fbi.gov/news/podcasts/inside-the-fbi-holiday-scams-120120
- https://www.antifraudcentre-centreantifraude.ca/report-signalez-eng.htm
- https://www.antifraudcentre-centreantifraude.ca/scams-fraudes/victim-victime-eng.htm
- https://eba.europa.eu/contacts/complaints/frauds-and-scams
- https://www.ebf.eu/ebf-media-centre/cyberscams/